高速バス運転手さんのこころいき

先日、宝塚インターまで行くのに、何年ぶりかで高速バスに乗りました。
3月31日の9時、バス停にはもう、10名ほどの乗車を待つ列と見送る家族2名があり、キャリーケースをもった初々しい新社会人が混じっていました。
うまく社会の波に乗ってくれますようにと願うと、歳のせいか、目頭が熱くなりました。
バスが来て発車すると、地味な録音音声が案内と注意事項の説明をしました。
すると数秒後、運転手さんがマイクから、シートベルト装着のことをやんわりと味わい深い苦笑いを誘う地元イントネーションで促されました。
「本日の運転手は、♡営業所の〇〇でございます」と挟んで
そしてICOCAカードの複数名の利用方法やお釣りの機械の都合など、笑えてしまう案内が次のバス停まで続くほどありました。
わたしは、すぐさまシートベルトをやや大袈裟にしめました。耳を傾けていると、「ほんとうにそうそう、そうそう!」と共感し大きくうなずいていました。
目尻からまたじわじわ涙を出しながら笑っていました。
久々に、こんなに温かいにんげんのメッセージを受けとり、しあわせやわ〜と感じいったからでしょう。
降りる時、運賃を入れながら「ありがとうございます」と運転手さんの目を確認しました。温かい笑顔をくださいました。
迎えに来ていた長女夫婦に「あのバス!あのバスの、、、」と一部始終はなししてやって、遠くなるバスに手を振り続けました。あ〜。得心しました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました